カシミヤ山羊は中国北西部や、内蒙古、外蒙古、イランなどで産出されています。カシミヤの名前はインド北部高原地帯カシミール(kashmir)地方の古い綴りに由来します。カシミヤ山羊の毛は周りを覆っている差し毛(剛毛)とその下に生えているわた毛があり、春の生え替わりの時季にわた毛を櫛で梳き集めます。色はブラウン、グレー、ホワイトがあり、ホワイトは淡色にも染めやすいので珍重されています。また、一頭当たりの収穫量は150g~300gくらいで、その中でも一級整毛といわれる最高級品の繊維は約40gとほんのわずかしか採れません。
使用するカシミヤの糸は、ホワイトカシミヤ原毛を基本ベースに一級~二級整毛(国内有数の紡績メーカー基準)の原料を使用し、平均繊維長30mm以上、繊維径直径16.5~16.8ミクロン、異物混入率0.5%未満という厳しい基準を設けています。
第二に、加工時のカシミヤの品質や風合いが安定する様に使用するカシミヤの糸の撚り回数について研究を重ね、特別な撚り回数で紡績するよう工夫されています。編立においては、この特殊な糸に対して、最新のコンピュータ制御によってピリングの起きにくい型くずれしにくい適正な編地を作り出すシステムを組んでいます。
風合いを出すための縮絨(しゅくじゅう)といわれる洗い工程においては、自動縮絨機を使用せず、カシミヤの命である風合い重視の為、職人による手作業をそ の工程の中に組み入れています。固くもなく、ふくらみのあるソフト感、しっとりとしたぬめり感のオリジナルの風合いが生まれてきます。
デザイン面においては、豊富な無地色数、違った色のわたを混ぜ合わせた糸や、違った色の糸を撚り合わせたものなどバラエティーな色糸を開発しており、最新鋭のジャカード編機の導入等カシミヤ企画の充実を図っています。販売面においては、オールシーズン通して販売が出来る様、カシミヤ専業としてのリスクをもったフォロー体制をとっています。また、アフターサービスにおいてもお客様のお問い合わせや、修理のご用命にお応えするためのしっかりとした体制をとっております。
※※一部上記基準に該当しない、国産カシミヤもございます。詳しくは店頭にてスタッフにお尋ねください。