「今後の販売先も日中欧のバランスを重視していきたい」と語るのは、林田の林田誠司社長。主力の高級メンズ・ニットは自社の田辺工場(和歌山県)を中心とした国産のほか、中国生産の中国内販向けと欧州向けがある。国内はパターンオーダー商品が加わり、「キャパいっぱい」の状況で安定的に推移しており、レディス物も増えている。海外は、中国が倹約令もあって百貨店をはじめ高級店が低調だが、欧州向けは有名ブランドのOEM(相手先ブランドによる生産)などが安定しているという。設備も、「投資効率が良い」ため中国を主体に再投資を進めている。現状、OEM比率は全体の2割ほど。プレタブランドのカジュアルラインやゴルフブランドのレディス商品なども手掛けているが、「当面は国内外で30%」程度を目指している。