メンズカジュアルの林田(大阪市)の中国販社、上海林田服飾珠海有限公司の10年度の売り上げが1000万元を超えた。上海、蘇州、天津、大連などの都市に4店、2コーナーを構える。今後の店舗数増加を見込み、中国での自社工場、協力工場の生産体制を強化する。
同社の中国内販事業は06年にスタート。ブランドはイタリアンテイストの「サムスクーリ」。シャツ1000元、カットソー800元、アウター 2000~3000元で30~40代の富裕層が顧客の90%を占めるという。直営店は上海と蘇州の久光そごう、天津の伊勢丹、大連のそごう。天津と上海の ショッピングモールのショップでコーナー展開もする。
当初は日本からの製品持ち込みが8割、日本からの輸入2割と逆転した。
中国生産 は内モンゴルにある合弁会社、包頭高林服飾設計有限公司が中心。協力工場も利用し、小ロット生産を行う。「生産コストは上昇しているが、技術力などの条件 を考慮すれば、中国以外に進出する予定はない」と同社。自社工場の能力アップと協力工場の確保で生産量を増やして店舗増に対応する。