エドウィンは、中国の百貨店で「エドウイン」ブランドの日本製ジーンズの販売を進めており、来春までに約10店舗での展開をめざす。中国販売での売り上げ拡大を狙ったものではなく、「日本製ジーンズがどう受け入れられるか検証したい」としている。
同社は40代以上のアダルト層を狙ったジーンズトータルカジュアル「ブルー・ギャラリー」を、専業メーカー4社の協業の形で取り組んでいる。ニットを担 当する林田が、中国・珠海に内販を目的とした合弁の小売事業会社、林田インターナショナルを持つことから今回の取り組みがスタートした。
林田インターナショナルは百貨店にセレクト型のインショップを持ち、エドウインから林田インターにジーンズを輸出する形態をとっている。昨年6月に上海 久光百貨で販売を開始したのを皮切りに、北京の新光天地、天津伊勢丹、杭州の銀泰百貨などでも扱っている。ジーンズ売り場ではなく、紳士カジュアル売り場 に置いている。商品はエドウインブランドの日本製メンズジーンズ。日本で1万~1万5000円の商品だが、現地では1.5倍から2倍の価格になると言う。 「中国生産の商品ではなく、あくまでメード・イン・ジャパンにこだわり、中国の消費者にどう受け入れられるかテストする」のが狙い。秋には蘇州の久光百貨 にも入る予定だ。