カシミヤ・ニットメーカー林田からのお知らせ

  • 2013年04月05日 「繊研新聞」
    上海のカシミヤ製品工場〜13年度6万枚を計画

  メンズカジュアルの林田(大阪市)の100%出資の子会社、上海林田服飾は13年度、カシミヤ製品6万枚の扱いを計画している。自社工場の生産が3万枚、周辺の工場での生産が3万枚となる見込み。日本への輸出が中心となっているが、中国のSPA(製造小売業)企業や第三者向けの商品の販売にも力を入れる。

 同社は11年12月の設立。資本金は20万ドル、従業員は30人。商品の80%は日本向けに「レセント」と百貨店のOEM(相手先ブランドによる生産)商品を供給する。残り20%は中国内販で「サムスクーリ」と日系アパレルのOEMを生産している。

 日本から技術者を派遣し、生産管理の手法は日本と同じ。原料のカシミヤは、内モンゴル産の1キロ1200元前後の高級素材を使用する。

 今後は自社の生産設備を持ちながら、他の工場を使い自社ブランド、OEMにも対応するアパレル商社をめざす。

 中国内販は中国のSPAを対象に、日本企画・デザインを切り口に取引先を増やす。欧州向けも拡大。

 日本向け中心の体制を切り替え、14年度にも日本向け50%、中国内販・輸出など50%の比率とする予定だ。